レコードの回転数って良く聞くけど、実際どういうこと?
音楽はスマホで聴く時代、疑問に思う方も多いのでないでしょうか。
難しい話はひとまずおいておいて、レコードの回転数についてざっくり説明しますね!
アナログレコードの回転数とは
レコードの回転数は、レコードの盤面をみてください。
どのレコードでも、必ずと言って良いほど盤面に回転数が記載されています。
上の写真では、「45」って書いてあります。つまり45回転。
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レコード回転数の見分け方
レコード中央の文字が書かれているところをみてください。
レコードを見ると、どこかに「33」とか「45」って書いてあります。
場合によっては、数字の後に"RPM"と付いているのもあります。
必ずと言って良いほど書いてますので、じっくり見て見つけてください。
これはレコードの回転数を意味しています。
レコードってぐるぐる回転して、音楽を再生する仕組みになっているんです。だから回転って言うんです。
だからまずレコードの回転数をチェックして、レコードプレーヤー本体の回転数をレコードに合わせてあげることで、ピッチのあった音を再生できるのです。
レコード回転数の数字の意味
「33」と書かれていれば、33回転。(1分間に33 1/3回転)
「45」と書かれていれば、45回転という意味です。
ちなみに「回転」の部分を英語では、"rpm"(Rotations Per Minute)です。
33rpm, 45rpmと書きます。
レコードに書かれている、「33」とか「45」というのは、レコードの回転数のことだったのです。
このレコードは、33回転で聴いてください、45回転で聴いてください!という意味なのです。
回転数にあったレコードの聴き方
プレーヤーにセットするときに回転数を合わせる
回転数についてわかったところで、では実際にどうやって聴けばよいのでしょうか。
ポイントは、聴きたいレコードの回転数に合わせて、レコードプレーヤーの回転数をセットすることです。
45回転なら、プレーヤーも同じ45回転にセットするということです。
まさにアナログな感じですね。
もう少し詳しい手順を説明すると・・・・・・。
- アナログレコードを聴くときには、最初にレコードの回転数が「33」か「45」かを確認しておきます。(レコードに書いてあります)
- もしレコードが「33」なら、レコードプレーヤーの設定も「33」に合わせます。
レコードとプレーヤーの設定を「同じ」にするのがコツです。簡単です!
回転数の設定を間違えたらどうなるか
ちなみに、間違って別々の設定にしてしまっても故障にはなりませんが、本来聴きたい音楽とは違った聴こえ方になります。
仮にレコードが「33」で、プレーヤーの設定が「45」なら、回転が早すぎて音楽が暴走しているように聴こえるでしょう。
レコードが「45」で、プレーヤーの設定が「33」なら、音楽がものすごくスローで間延びした感じに聴こえます。
これはこれで笑えるので、楽しいんですけどね。
あんまりやると針の磨耗が激しくなるかも。
レコードプレーヤーの設定は簡単
では実際にプレーヤーの設定方法を簡単に説明したいと思います。
プレーヤーの設定はすごく簡単です。
サイズと回転数のボタンを押すだけ。
アナログレコードのサイズを設定
まず最初にレコードのサイズを確認します。
12インチなら12インチ。
7インチなら7インチ。
レコードのサイズは直径の数字なので、数の大きい方がサイズも大きくなります。
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プレーヤーの回転数を設定
次に回転数。
レコードに書いてある回転数を設定します。
ボタンを押すだけ。ポチっ。
とっても簡単。
慣れてくると、レコードのサイズを見ただけで回転数がわかります。
12インチ(30センチ)は大体33回転で、7インチ(17センチ)は大体45回転のことが多いんです。
ただし、時々7インチなのに33回転の時があるので注意が必要です。
まあそういう時は、音を聴けば直感で「変だな」と思いますが。
たまに実験的なインディーズ音楽(特にノイズ系)で回転数が謎だったりすることがありますが、かなりのレアケースなので気にすることはないでしょう。
おまけ1:LP盤とEP盤・7インチシングル
レコードを買うときに「LP盤」「EP盤」「7インチシングル」といった言葉を聴くかもしれません。
言葉の意味は別に知らなくてもレコードは聴けますが、知っておけば何かの足しになるかもしれないので、簡単に紹介したいと思います。
LP盤はLong Playの略で、大きさは12インチ(30センチ)サイズ。普通の音楽アルバムとして使用されています。
EP盤や7インチシングルは、片面に1~2曲のシングル曲のみ。
EP盤は安いので、アメリカのインディーズシーンなんかでは、今でも曲の流通に貢献しています。
おまけ2:ドーナツ盤
7インチのレコードには、真ん中の穴が大きいのと小さいのがあります。
真ん中の穴がドーナツみたいに大きいのを、ドーナツ盤と言います。(そのままですが)
何でこんな穴が空いているかというと、アメリカの古い映画とかでジュークボックスとか見たことあるかと思うんですが、お金を入れて好きな曲を選ぶと音楽を演奏してくれます。
あれ実は、機械の中にアナログレコードがあって、オートチェンジャーと言って自動でレコードをかけてくれる装置なんです。
この機械にセットするために、あのような大きな穴が空いているというわけです。
ドーナツ盤を自宅のプレーヤーで聴く方法
EPアダプターをセットします。
これがないとレコードが不安定になって、うまく聴けないです。
EPアダプターは、ネットで購入できます。
アナログ的なひと手間
スマホだと再生ボタンを押せばすぐ音楽が聴けるんですが、アナログレコードって回転数を合わせる必要があります。
聴く前にひと手間かかるんですね。
まさにアナログなんですよ。
ストリーミングに慣れ親しんでいる世代としたら、なんでこんなめんどくさいことして音楽聴くのか理解不能でしょう。
でも、アナログ的なめんどくささも、時にはほっとするんですよね。
レコードを聴きながらボーッとしている時って、スマホで音楽聴いている時とはまた違った時間が流れているような気がします。
私の個人的な意見としては、シャッフルがないからアナログレコードの方がうれしい時もあります。